過去問演習④ H29年午後の部

35問を通して解けば、本番さながらの時間感覚を練習できますが、1問ごとにどういう思考をして間違えたのかをしっかり振り返りたいので、1問ずつ、ストップウォッチで時間を計って解き、答え合わせをしています。
今回は平成29年午後の部マークシートです。


総合 平成29年本番32問正解 → 今回29問正解。
今回の合計解答時間 3250秒(54分10秒)
→本番でのマークする時間、問題用紙をめくる時間を考えても、まずまず目標時間内。


平成29年午後本番は、おそらく100分~110分使って35問を解き、(32問正解した代償に)(途中トイレにも行った、、)1時間強で記述2題に臨んだ結果、不登記述11.5点、商登記述4点と撃沈(思わず法務省から答案用紙を取り寄せました)した、司法書士試験経験の中で最も印象に残っている180分間となっています。


今振り返ると、
・マークシートで必ず基準点越えできる自信が無かった。
(選択肢は全部読み、しかも結構考え込んだことだろうと思います)
・「絶対合格してやる」という強い意志をもった時間配分をしていなかった。
・当時はまだ記述式の実力がたりなかった。
ということで、まあ妥当な結果だった、という気もします。


それでは、今回の間違いの原因となった肢を反省をこめて、頭に入れます。


【第13問 不登法 登記原因証明情報】1分40秒で間違い。本番は正解。
ちょっと細かい問題なので、今は気にしないことにします。


【第16問 不登法 財産管理人等】3分40秒で間違い。本番も間違い。
破産管財人が遺産分割「調停」に参加することに裁判所の許可情報は不要だが、遺産分割「協議」に参加することには許可情報が必要。


【第19問 不登法 相続登記】2分で間違い。本番は正解。
被相続人Aには子B、C、Dがおり、Cは相続放棄している。Aが生前にしたA→Eの売買による所有権移転登記を申請するときは、B、「C」、D、Eが共同してしなければならない。
→✖(2分で読んでも、こんなのを読み違えるとは、、。ケアレスミスです)


【第21問 不登法 買戻し特約の登記】2分10秒で間違い。本番は正解。
甲土地を目的とする地上権の移転の登記と同時に買戻しの特約の登記がされている。
売買を原因とする買戻権移転の登記は「何番地上権付記1号買戻権移転」である。
→✖
(落ち着いて考えれば、地上権の移転が付記1号だから、買戻し権はさらにその付記、と分かりますが、本番の時間切迫中では自信なし。)


【第23問 不登法 仮処分の登記】3分10秒で間違い。本番は正解。
Aの所有権に対して、Bの処分禁止の登記がされている。AとBが所有権移転請求権の保全の「仮登記」を申請する場合は、Bは単独で処分禁止の登記に遅れる登記を単独で抹消申請することができる。
→✖
(落ち着いて読めば、✖なのは分かる。それにしても不登法の問題文は長すぎる。。)


【第30問 商登法 募集株式の発行】1分30秒で間違い。本番は正解。
株式譲渡制限の規定のある取締役会設置会社が、総数引受契約により募集株式を発行する場合には、総数引受契約書を承認した「株主総会」の議事録を添付しなければならない
→✖
(あせっていると、あるいは疲れてくると、これを読み違えるのにはあきれます。ケアレスミスです。)


今回は特に不登法で問題文の長さ煩雑さを感じました。以前に、全部の肢に目を通したいと書きましたが、長文問題については、自信のある肢を見つけて、それを軸に、読む肢を限定するテクニックが必要、その方が余計な間違いの可能性も減る、と思い直しました。