マークシートの得点アップのために①

基準点が発表になりました。
今年は29問+27問でしたので、4問+5問の上積みで、よく頑張ったと思います。
あとは、もしかしたら、受験番号を書き間違えた記述式答案用紙が救済されて、採点してもらえることをかすかに希望するだけです。


いずれにしても、記述式というのは、なかなかに、完全な自信を持てるような準備が難しいだけに、マークシートの点を1問分でも伸ばす努力を続けていくことが必要と思っています。(昨年も総合点で4点足らなかっただけに)


とはいうものの、(改正民法への対応と記述式の訓練は別として、)今の知識を低下させないことのほかに、これから何を勉強すれば良いかは、なかなか難しい問題と感じています。


それを考える1つの方策として、今年の試験問題を分析してみます。


マークシートの問題を考える上で、(今年の午後の部は言うに及ばず、)全部の肢の正誤を判断できるような準備をすることは不可能だし、それを目標としてしまうと、かえって勉強の方向を間違えてしまうことになると思います。


この2年くらい、マークシート問題の解き方は、次のようなものではないかと感じています。
①正誤のはっきりわかる肢を見つける。(ただし思い込みの〇✖は要注意)
②肢の組み合わせで、何とか2択の勝負に持ち込む。
 (2択に関係ない他の肢は、考えてはいけない)
③周辺の知識の応用や、法律的な考え方などを使って、(最後はカンで)、2択の勝負に何とか勝利する。


もちろん①の明解な肢が複数あり、そのまま正解できる基本問題は別です。
また、①の明解な肢が全くない「難問」もありますが、それは、通常多くても、35問中2~3問であるので、それは気にしない方が良いと思っています。


第1問(憲法)外国人の人権(正しいものを選ぶ)
ア (明確な✖)
イ 在留外国人に、一時海外旅行する自由について、憲法上の保障が及ぶ。
ウ 在留外国人に、地方公共団体の長に対する選挙権を付与することは違憲でない。
  → 明確な〇
エ (明確な✖)
オ 在留期間を経過している在留外国人を生活保護の対象とするかどうかは立法府の裁量に委ねられているから、緊急に治療を要する場合であっても、生活保護の対象外とすることは違憲とならない。


イとオのいずれかが〇の2択となりました。本番では相当迷いました。オが一見非人道的に見えるため、✖かもしれないと判断してしまいがちになります。
知らない肢については、極力判断を避けるべきなのですね。


イはあとから考えれば、「一時」海外旅行とあるから、出国の自由だけではなく、再入国の自由の問題もあり、これは森川キャサリーン事件の判例で、私の使ったオートマプレミアにも、「再入国の自由は保障されない」と明記してあります。


他の受験生の方によっては、明解な〇かもしれません。


(結論)本問については、テキスト記載事項で正解可能。


今回は、ここまでとします。