今年のマークシート問題分析⑤

合格発表を待つまでの間、合否確率がどうであってもやる、と決めていた、オートマ民法(改正民法版)を、まずは素直にはじめから読んでいます。
条文をひくときは、その都度、森山先生のケータイ司法書士NEO民法で新旧の条文と解説を確認して、改正内容を確認します。
新しい参考書を使い始めるときは、何となく、うれしい気持ちになる気がして、自分は趣味として、新しいことを勉強することが好きなんだな、とあらためて思います。
でも、司法書士試験に受かるための勉強は、そろそろ卒業しなければなりません。
それでは、分析の続きです。


第27問(会社法 設立)
ア 株式会社の設立の定款に、定款の認証の手数料を記載しなければならない→✖
オ 発起設立において、発起人が会社の成立までに公証人の認証を受けた定款を変更して発行可能株式総数の定めを設けるには、発起人の過半数の同意を得れば足りる→✖


→ 両方とも基本の肢と思います。


第28問(会社法 株式の分割と株式無償割り当て)
3 株式無償割り当てをする場合、株主に交付する株式に1株に満たない端数が生じるときがある→〇


→ 上記を含めた全て基本の肢と思います。


第29問(会社法 新株予約権付社債)
ア 募集新株予約権と引換えにする金銭の払込み期日を定めることを要しない→〇
イ 発行新株予約権付社債の各社債の金額や社債権者数にかかわらず、社債管理者を定めることを要しない→✖


→ 両方とも基本の肢と思います。


第30問(会社法 株主の議決権行使)
イ 株主数が1000人以上の場合、出席しない株主が「電磁的方法によって」議決権を行使できる旨を定めなければならない→✖
ウ 株主総会において議決権を行使する株主の代理人の資格を当該会社の株主に制限する定款の定めは無効である→✖


→ 正しい肢を選ぶ問題ですが、上記✖の肢から判断した方が正解しやすそう。


第31問(会社法 取締役会) → 本番間違い
イ 監査の範囲を会計に関するものに限定された監査役には、取締役会の招集通知を発することを要しない→〇
ウ 取締役会の決議賛否同数→過半数の賛成で議長一任→議長の決裁権で決議成立。
→ ✖?(実際は〇)
エ 取締役決議による代表取締役解職は、決議告知で有効となる。
→ 〇?(実際は✖)


→ 2択にはなったが、ウとエの〇✖を入れ違え。今となっては、エの方がおかしい(✖だ)と思うのに、残念。


第32問(会社法 剰余金の配当)
イ 分配可能額を超えた剰余金の配当をおこなった業務執行者の、会社に対する金銭支払い義務は、総株主の同意で、全額を免除できる→✖
オ 清算株式会社は、株主に剰余金の配当をすることができない→〇


→ 上記明解な肢の組み合わせで、正解できそう。


第33問(会社法 持分会社) → 本番間違い
ア 合名会社の定款には、その社員の全部を無限責任社員とする旨を記載することを要しない→✖
ウ 合資会社の債権者は、計算書類の閲覧請求することはできない→〇
オ 合同会社は、株式移転設立完全親会社になることはできない→〇


→ 試験直前のブログで、持分会社の定款の絶対的記載事項は頭に入れます、と宣言していたのに、アを〇として間違い。何をやっているのだろう。
ウも基本とはいえないかもしれませんが、オートマか過去問で読んだ記憶あり。


第34問(会社法 合併) → 本番間違い
ア 新設合併設立会社は、新設合併消滅会社の株主に対して、新設会社の株式に加え、金銭を交付できる→✖(新設だから交付する金銭がないのは当たり前)
ウ 吸収合併効力発生日に、債権者異議手続きが終了していない場合、その後に異議手続きを終えても、吸収合併の効力は生じない→〇
エ 吸収合併存続会社に対する株式買取請求に係る株式の買取は、効力発生日にその効力を生じる。→〇


→ エはオートマで読んだ記憶あり。アは問題文をよく読めば上記のように当たり前の記述。にもかかわらず、アとウを〇にして間違い。このあたり、試験終盤の集中力切れか。。


第35問(商法 仲立人) → 本番間違い
ア 婚姻の媒介を業とするものは、仲立人ではない→〇。2択にはなった。
ウ 仲立人は、取引成立後相当期間内に取引当事者の氏名を相手方に示したときは、自ら債務を履行する義務を負わない。
→ ✖
オ 仲立人は、取引の一方の当事者のみから媒介の委託を受けていた場合であっても、その当事者の相手方に対し報酬の半額を請求することができる。
→ 〇


「仲立人は旅行会社」と思いながら、ウかオのどっちが✖かの判断でしたが、オを✖と判断してしまいました。今になればウの方が怪しいと思いますが。。このあたりを正解しないと本当の高得点は取れない気がします。


今回でようやく午前の部終わりです。
今年は会社法を多く間違えてしまいましたが、基本事項(オートマに書いてある事項)の記憶の精度を上げることと、しっかり肢を読むこと(午前の部は可能)で、第35問以外は正解できる問題なので、勉強内容は大きく変更しなくても、目標の30問以上は取れるように思っています。